太陽光・蓄電池の補助金は、国・都道府県・市区町村それぞれで実施されており、しかも予算上限に達し次第終了する「早い者勝ち」型が多いのが特徴です。ネット上には終了した制度がそのまま「使える補助金」として紹介され続けている記事も少なくありません。ここでは2026年10月7日時点で確認できた公式情報に基づき、現況を正確に整理します。

国の補助金: DR補助金(令和7年度補正 DR家庭用蓄電池事業)は終了

【終了】 家庭用蓄電池を対象とした国のDR(ディマンドレスポンス)補助金は、2026年5月29日に交付申請額の合計が予算に達したため、公募が終了しました。公式サイトでも再開予定はないと案内されています。2026年10月7日時点でも新規の申請受付は行われていません。

この事業は、家庭用蓄電システムの導入に際してディマンドレスポンス(電力需給ひっ迫時などに電力使用を調整する仕組み)への参加を条件の一つとして、国が補助を行うものでした。SIIが公募・交付を担当していましたが、想定より早いペースで申請が集中し、予算上限に達したことで終了しています。

「今から申し込める国の蓄電池補助金」として案内している記事を見かけた場合は、情報が古い可能性があります。国の補助金は年度替わりのタイミングで新規事業が始まることもあるため、最新の公募状況は必ずSIIまたは経済産業省・資源エネルギー庁の公式サイトでご確認ください。

東京都の補助金: クール・ネット東京(公益財団法人東京都環境公社)

東京都では、クール・ネット東京が窓口となり、蓄電池・太陽光発電それぞれについて助成事業を実施しています。2026年度(令和8年度)の両事業とも、2026年10月7日時点で「受付中」です。確認できた内容は以下のとおりです。

家庭における蓄電池導入促進事業(令和8年度)

項目内容
助成額(蓄電池パッケージ)蓄電容量×10万円/kWh(助成対象経費(税抜)が上限。DR実証に参加しない場合は上限120万円/戸)
助成額(蓄電池ユニット増設)蓄電容量×6万円/kWh(同上。DR実証に参加しない場合は上限72万円/戸)
デマンドレスポンス(DR)実証参加の加算エネルギーマネジメント機器・IoT関連機器を設置する場合: 1台あたり15万円/設置しない場合: 1台あたり10万円
リフォーム瑕疵保険等1契約あたり7,000円
設置期間2026年4月1日〜2029年3月30日
事前申込2026年5月29日開始
交付申請兼実績報告2026年6月30日開始

国・地方公共団体は対象外で、都および公社の他の同種助成との重複受給もできません。

【2026年10月1日から対象機器の要件が変わりました】 クール・ネット東京の案内によれば、2026年(令和8年)10月1日以降に事前申込をする場合は、国の「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(戸建て住宅・集合住宅のZEH化・省CO2化促進事業)」の補助対象機器として、SII(環境共創イニシアチブ)が令和8年度の登録済製品一覧に登録した機器のみが助成対象となります(2026年4月1日から6月30日までに契約締結または契約・工事完了された事業を除く)。検討中の機種がある場合は、事前申込の前にSIIの登録済製品一覧に載っているかを確認しておくのが安全です。

なお、令和8年度に事前申込を受け付けた申請から、実績報告の提出時に「金融機関発行の証明書等」の提出が必須になっています。

家庭における太陽光発電導入促進事業(令和8年度)

区分助成額
新築住宅(3.6kW以下)12万円/kW(上限36万円)
新築住宅(3.6kW超過分)10万円/kW
既存住宅(3.75kW以下)15万円/kW(上限45万円)
既存住宅(3.75kW超過分)12万円/kW
陸屋根の架台設置費(既存・戸建)10万円/kW(新築の戸建は対象外)
陸屋根の架台設置費(集合住宅)20万円/kW(新築・既存とも)
陸屋根の防水工事費(既存住宅のみ)18万円/kW(戸建・集合住宅とも)
リフォーム瑕疵保険等1契約あたり7,000円

対象は都内の住宅に新規設置する50kW未満・未使用品の太陽光発電システムで、個人・法人・管理組合・機器貸与事業者が申請できます。事前申込は2026年5月29日開始、交付申請兼実績報告は2026年6月30日から2029年3月30日まで受け付けています(2026年10月7日時点で受付中)。

東京都はこのほかにも、V2H(電気自動車を活用した蓄電)の普及促進事業や、賃貸住宅向けの断熱・再エネ導入促進事業など複数の助成メニューを用意しています。詳細・最新の受付状況はクール・ネット東京公式サイトでご確認ください。

補助金を検討する際の注意点

出典・参考情報(取得日: 2026年10月7日)

  • SII(環境共創イニシアチブ)「令和7年度補正 DR家庭用蓄電池事業」: https://dr-battery.sii.or.jp/r7h/
  • クール・ネット東京「令和8年度 家庭における蓄電池導入促進事業」: https://www.tokyo-co2down.jp/subsidy/family_tikudenchi/r8/
  • クール・ネット東京「令和8年度 家庭における太陽光発電導入促進事業」: https://www.tokyo-co2down.jp/subsidy/fam_solar/r8/
  • クール・ネット東京「補助金・助成金」一覧: https://www.tokyo-co2down.jp/subsidy/

補助金の受付状況・金額は変更される可能性があります。申請前に必ず各制度の公式サイトで最新情報をご確認ください。